2010年3月2日に開催された第2回「相生山緑地の道路建設に係る学術検証委員会」にて、11名の市民から意見が陳述されました。

このページでは、「相生山の自然を守る会」の近藤国夫氏の意見陳述を抜粋して紹介いたします。


「相生山の自然を守る会」近藤国夫氏の意見陳述

相生山の自然を守る会の近藤と申します。

この委員会がこのようなところで私たちの意見を聞いていただける機会をもっていただき感謝いたします。

これからも私たちのような市民の声を聞いていただけるよう是非お願いいたします。

先ほども他の方がおっしゃいましたが、今野並とか島田で起きている渋滞という のは、やはり東南部から来る車が天白川を渡ることがボトルネックになると思うのですね。

橋に至るためにそれぞれの道路に集中している。

ということも大きな原因だと思います。

その場合、今回造るという道は、天白川の手前にあたる道な訳ですね。

ですからここに道をつくっても果たして、解消になるのだろうか、緩和には多少なるかもしれません。

結局そこへ行く車が増えるだけと考えられると思います。

弥富相生山線の一番東の端に久方という交差点があります。

この道ができればここにすべての車がとおることになります。

この交差点とさらに南へいった相生山という交差点があるのですが、この間は現在でもかなり朝晩、混むような状態になっています。

ここにもし道ができれば、多分徳重の方から来る車がいっぱい来るようになると思います。

するとここが慢性的に渋滞するんじゃないかな。

ここは、近くに小学校もありますし、大学もあります。幼稚園もあります。

ましてや、久方の交差点は小学生の通学路です。

やはりそういうところになると非常に危険性も出てくるのではないかなという風に思うのですね。

ですからそういうことを考えて、地域の住民のためにも、きちんと考えていただきたいなという風に考えます。

もう一つ表紙の裏にあるグラフなのですが、これは今の日本の人口の問題なんですが、現に日本の人口は減り始めています。

さらに労働する人、お金を稼ぐ人ですね、そういう人たちがどんどんどんどん減っていきます。急激に減っていきます。

そういう中で果たしてこういう道路をつくって、負担をしていくことが可能になるのだろうか、車も果たしてこれから必要なのだろうか。

そういうこともやはり、長い目で考えなければいけないかなと思います。

ですからそのようなことを皆さま方がご検討いただければありがたいなと思います。

ありがとうございました。

配布資料 意見陳述補助資料9(近藤氏)

渋滞

人口予測


配布資料

1. 新たな渋滞箇所の発生

野並交差点、 島田交差点をはじめとする (特に平日朝の市中心部へ向かう車両) 渋滞は、天白川を渡ることがボトルネックになり、天白川各橋に到る道路への 交通集中が主な原因と考えられます。

したがって各橋に到る道路を新設しても根本的な渋滞緩和にはならず、さらに 弥富相生山線が開通すれば、現在も朝夕は渋滞している一つ山鳴海線・久方交差 点と東海橋線・相生山交差点間は今以上に交通量が増加し、久方交差点に集中す る車により各方面への道路に新たな渋滞が発生すると考えられます。(別紙参照)

周辺には学校も多く (ひばり幼稚園、 相生小学校 山根小学校、豊田工業大学) さらに久方交差点は相生小学校、山根小学校の通学路であり悪影響が出ると予 想されます。

名古屋市は、道路を建設すれば渋滞緩和や入り抜けが解消するかのような説明 を地元にしていますが上記のような悪影響については説明していません。

このような姿勢では市民の理解を得ることはできないと考えます。

2. 交通量減少

国土交通省は2008年に将来の交通量予測を2005年から2030年の間に2.6%減 少するとしています。

これは少子高齢化や保有台数減少によるもので、さらに 日本の人口は2005年ころをピークに減少をはじめていて(裏面参照)、特に生産年齢人口は急激に減ると推計され、生産活動や国内消費は今後も低下が続くと考えられます。

したがって不要不急な道路建設が許される状況ではないことを申し上げます。


近藤氏の意見のポイント

この意見陳情では、道路建設に伴う新たな渋滞箇所の発生を指摘しています。

この問題は、意見陳述その7でも、ラブリーアースの古川氏が指摘している点です。

地域住民なら、実感として理解できると思います。

名古屋市は、2026年の折衷案に関する説明会で、「問題なし」としていますが、この数値は実態を反映していない可能性が高く、再検証が必要だと個人的に考えています。

また、将来の人口減少に伴う交通量減少も、重要なポイントです。

30年後に交通量が減っているとすれば、道路建設は単なる緑地の破壊である、といえます。